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Carpet Collection

for Habit Milan

​日常の豊かな時間を織り込む

ミラノを拠点とするカーペットブランド「Habit Collection」に向けたラグコレクションのデザイン。

 

このカーペットシリーズは「自然との対話」をテーマに、自然から着想を得た5つのグラフィックで、暮らしの中のさまざまな時間や情景を描くシリーズ。木漏れ日、森の気配、蜂蜜、ズッキーニ、そして小さな池──静かで鮮やかな美しさを映し出す。それぞれのデザインには、日常に潜む豊かな時間や空気感が織り込まれている。

 

ニュージーランド産ウールを100%使用し、インドの生産工場にてハンドノットによって仕上げられたコレクションである。ハンドノットとは、職人が手で糸を結びながら織る、完全な手仕事として制作されている。

 

 

【ZUCCHINI】

zucchiniは、生活の中のささやかな美を再確認する為のシリーズです。新鮮なズッキーニを薄くスライスし、少しづつズラしながら重ねていく事で、自然の造形である有機的な曲線が不規則に並ぶパターンが生まれました。光をしっかりと浴びた美しく深いグリーン。穏やかなベージュ。軽やかなホワイトとグレーの3種の色味の図柄が生まれた。

 

【HONEY】

甘い蜜による、艶やかに広がる魅惑的な光の奥行きからインスピレーションを受けたデザイン。春がくると蜜蜂は生命の喜びを謳歌するかのように飛び回り、美しい蜜を集める。生命の輝きそのものを深い色味のグラデーションによって表現している。トップの深いバーント・アンバー(焦がした琥珀色)から、ベースの緩やかに温かみあるゴールドへと移り変わる。パターンやはっきりとした境界線ではなく、色彩のなかを光がただゆっくりと移ろう様子をこの一枚に留めている。

 

 

【Forest】

「フォレスト」は、コレクションの中で最も温かみのあるトーンを用いている。温かみのあるサンドカラーと薄紅色のベースに、影の形が柔らかく浮かび上がる。軽やかに揺れる木々の木漏れ日をモチーフにしており、進藤は白い厚紙を持って、森や公園などを歩き回り、多様な「影」を採取した。その時間は、影を取るというよりも、光を見つけるような時間であった。光と陰という2つの要素が、穏やかなグラデーションによって紡がれている。生い茂る木々の葉の間から差し込む木漏れ日が、足元に有機的なパターンを映し出す。これは森でのひと時を色彩として捉えるのではなく、自身が体感する光とともに捉えた森の姿と言える。

 

 

【Echoes】

森を歩く時間からインスピレーションを受けた。森には様々な存在がひしめき合っている。まっすぐと立つ木々、どこからか聞こえるせせらぎ、ふいに降る雨、生命の痕跡、そんな多様な存在の「気配たち」が、互いに反射し、共鳴し、ちいさな世界を温かく包むような情景が浮かんだ。柔い地面を踏みしめ、木々の隙間から光が差し込み、静寂さの中に生命の営みが垣間見えるような瞬間。その光を追い、森の奥へ奥へと導かれる中、木々のリズムの中に自身の姿が重なり合う。気配たちの音なき共鳴、生命の足跡と新たな兆しが場に広がる。青みのトーンから柔らかいサンドカラーの力強い色彩が交互に重なり、帯状の面を描く。それはまるで、風景と水面への映り込みが一体化されたかのよう。堅苦しさを感じさせない端正な構成を持ち、量感と光の両方を繊細なバランスで宿すラグ。

 

 

【OASIS】

湿地帯を歩く旅の途中、美しく輝く小さな池に出会った体験から生まれたデザイン。澄んだ水には小さな葉や鮮やかな花が映り込む。それは、家族の賑わいが集まり、ささやかな喜びが静かに広がっていく、暮らしの中の鮮やかなオアシスとして想像された。浅葱色の青いグラデーションがなだらかに横切り、赤、黄、黄土色の鮮やかな閃光がアクセントとなる。まるで、色彩豊かな川底を透かして浅瀬の水を光が屈折していくかのよう。自然の一瞬のきらめきを、完璧な構図のコントロールのもとに捉えています。鮮やかな色彩を放ちながらも、細部まで徹底して緻密な仕上がりの一枚。

Launch Exhibition in Milan Design week 2026

Venue|Palazzo Litta, Milan, Italy

Design | Atsushi Shindo

Text | Minami Shindo

Habit collection / 2026

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